カテゴリー別アーカイブ: ANIME

かみちゅ! (2005年)

かみちゅ! 1 [DVD]
アニプレックス
発売日:2005-08-24
個人的評価*85点

ブレインズ・ベースが好きな理由がここにあります。
ある日突然神様になっちゃうゆりえが主人公のおはなし。神様になった経緯などは完全にスルーされているのですが、それがまたこの作品では非常に良い方向に働いているんです。
この作品は一言でいうと「癒し系」(ほんとやだなこの単語)。神様なのにあくまでも普通の女子中学生なゆりえと、その周りの人達がとっても魅力的。各キャラクターそれぞれに見所があるんです。(私はゆりえの友人の光恵が好き!事あるごとに「潤いが欲しい」という光恵が妙にリアルなんです。)ゆりえが神様の力を使うこともありましたし、神様ならではのイベントもありましたが、あくまで普通の中学生として締め括った最終話はとっても素敵でした(詳しく書くとネタバレになるので伏せますが)。
話数全体を通しての作画も高水準。加えてOPの出来が非常に良いです。ゆりえ役のMAKOはこの作品で声優デビュー。演技力はまだ未熟ながらもこの作品では逆にその拙さが良かったです。これに関してはZEGAPAINの花澤香菜と共通するかもですね。
深夜枠の作品でしたが、夕方の子供アニメとして放映してもおかしくないくらい毒気がない、暖かな作品でした。

Wolf’s rain (2003年)

WOLF'S RAIN 1
バンダイビジュアル
発売日:2003-05-23
個人的評価*70点

現在では「鋼の錬金術師」「交響詩編エウレカセブン」等でブランド化されているボンズの初期作品。「狼」が伝説の存在として扱われるこの作品、設定はとても漸進的というか、今までにない感じで良いと思います。大人向けのファンタジーという感じ。ただ折角のその設定を最後まで上手に活かしきれなかった感がどうしても拭えなく、何となく後味悪い様な結末になっている様に感じました。音楽は流石は菅野よう子!本編で流れてくる音楽の1曲1曲のクオリティの高さは圧巻です。特にOPの「Stray」は、OP映像と一緒に流れてくる度にドキドキしてしまいます。作画も全編通じてとてもレベルが高く、特に動画が非常に滑らかで感動します。映像を楽しむ、とした視点でも見れる作品だと思いました。作品全体のレベルは非常に高いと思ったのですが、この作品はリアルタイム時に4週分も総集編を途中に入れたりと、制作側のトラブル?で話が途切れ途切れになってしまい、完結はOVAでないと分からないような状態になってしまいました。その辺りが少し残念。
この作品は是非サントラを聞くのをオススメします。名盤です。

イリヤの空、UFOの夏(OVA)(2005年)

ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2005-02-25
個人的評価*55点

この作品を見る前に既に「最終兵器彼女」を見てしまった、というのもあるのかしら。感動も驚きも何もなく、最後までただだらり~と見てしまいました。
原作のライトノベルは非常に人気があるのと、口コミなどで割と高評価だったのもあり期待していたのですが、正直期待外れでした。設定自体は面白いのかもしれませんが、非凡ではない、どこかしらで見たことのあるストーリープラスアルファって感じです。ここで上手く話を纏めて進めていけば及第点以上の点数はとれたと思うのですが、急にあっちに飛んだりこっちに飛んだりとしていて、見ている側に困惑が生じてしまったのが残念。原作を読んでいる方なら分かるのかもしれませんが、未読の私はさっぱーです。話の本筋が最後までよく分からないまま終わってしまい、「え?え?」ってな感じでした。というよりも、この作品はいったいどこからの視点で作っているのかっつー話ですよ。
公衆電話を使う描写や、イリヤとアキホがぶつかり合うシーンなどは良いな、と思いました。それとイリヤがたまらなく可愛いですね。主人公のアサバが優柔不断というかハッキリしない性格でイライラしている所にイリヤが出てくるだけで「あぁ、私の清涼剤~!」といちいち喜んでました。
ところでアキホ役の千葉紗子ですが、彼女ウザい友達声やらせたら天下一品ですね。
上記でも述べたように後味悪い作品です。良い意味で謎が残されたままという訳でなく、本当に「意味不明」な作品でした。冒頭の流れは雰囲気良くて良さそうだったのになー。
予備知識無しで見た側の感想としては「で?」って感じでした。